maison de fanfare


写真家の姉と服飾雑貨制作の妹によるユニット         https://maisondefanfare.tumblr.com  maisondefanfare@gmail.com
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日々のクエッション

去年の3月11日から、たくさん「絆」という言葉を目にしたり聞く事が多いと感じた1年でした。

けれども、その一言を言っているだけのように感じる事が多く、言葉を発した事で安堵しているように感じ、いまいちこちら側には響かないように感じていました。


実際の様々な現実を目の前に、メディアのすることはわずかにしか響かず、
それよりも目の前の方にやさしくして頂いたり、触れ合えた事の方がはるかに、強く私の印象には残っています。
きっと、誰もがそうで同じように感じているのではないのかなあと
考えたりもしています。


これほど、たくさんの絆という言葉を耳にしながらも、あまりにも当たり前のことすぎてよくわからないと思っていました。
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八戸市のような小さな街では、みんなの様々な繋がりによって、自分は生かされているように感じます。みんな、自分の家族のように接しているように感じます。
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絆を大切にしよう、という言葉はどちらかと言うと都会目線で
都会の方があれだけの人が生活しているのに助け合いを感じないと言うか、もっと狭いコミュニティーでしか、存在していないように感じて仕方ありません。

道で転んでも、あれだけの人が歩いていながらも誰も手を差し伸べない薄っぺらさでは
信じろという方が嘘っぽく、その場しのぎに感じます。
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私が今回の写真展で、なぜ、おむすびを握っている写真にしたかというと
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私が、去年の夏に三社大祭の山車を造っている、十一日町 龍組 の制作の写真を撮った事に大きく影響されました。

去年初めて、山車を制作している現場に立ち会わせて頂き、お祭りにも参加させて頂きました。
7月にもなると毎週日曜日に30人ぐらい集まって制作する事はもちろん、平日でさえ仕事を終えてから、みんな集まって作業をしています。
上の方々の指導が行き届いているので、上下関係がぴしっとしていて、みんな指示通りに作業します。人が足りない所には自然と手伝いに行き、すごいチームワークです。
もちろん、みなさん山車を造る情熱が半端ないので、細かい装飾品全て作り上げるなど、とにかく妥協がなく作り上げて行きます。


全員初めて会った方々なのですが、日々の撮影の中で本当に良くして頂きました。
山車場に行けば誰かいる、という安心感。初めての方ばかりでも、1度飲めば仲良し。
という感じで、自分自身が周りの方々のやさしさを感じることで、自分自身も変われる事を痛感しました。
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今回のおむすびの写真は、三社大祭期間中に屯所(町内にある消防団の事務所)で、現役を終えたお母さんたちが愛情込めて握っている風景です。

炊きたてのあっつあつのおむすびを、文句1つ言わずに真剣に握っています。

この方々が居てからこそ、毎日力いっぱい山車を引く事が出来ると思いました。

一人一人の大切さ、存在の有り難さ、それこそ絆を龍組の皆様には教わりました。
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おむすびを誰かに握るという、生活の中ではあまり注目されない一場面ではありますが
美しい風景だと感じました。


ぜひ、池袋ロケットカフェに遊びにいらっしゃって下さい。
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中村 佳代子
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by maisondefanfare | 2012-01-06 14:50 | 写真 | Comments(0)
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