maison de fanfare


写真家の姉と服飾雑貨制作の妹によるユニット         kayokonakamura.com    maisondefanfare@gmail.com
by maisondefanfare

体温のあたたかさ

毎日の生活をこなしていると、命の大切さを感じる瞬間というのはとても少ないと思う

命のピラミッドの中で、今の日常の中での強者は日本では人間だ
アフリカとか行って、空腹のライオンとかに出会ったら ひとたまりもないけれども

そんな中で、人を助けられたり救えたりするのは、やはり人間だ

医療と言う舞台の記憶は、私の今の所の人生では祖父の介護生活が10年程度あった幼少期の濃い思い出しかないかもしれない


今回とてもとても会いたい、撮影したい写真の依頼が来た


お話しを伺うと、娘さんが1歳になるそうだ


しかし、産まれた時にはすでに先天的な不自由があり
その病は、今までに本当に前例がなく 1歳まで生きる事が出来たことも 奇跡に近いそうなのだ

その子のお母さんは、熱心に私にいろいろと最初に教えてくれた


撮影の当日、私は車を走らせて青森県立中央病院へ向かった
この病院は、青森県内でも屈指の新生児集中医療管理部(NICU)という部門があるらしく
素晴らしい先生方がチームを組んで、日々医療に取り組んでいるそうです

とても大きな病院の個室に あいらちゃんはいました

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小さな身体で 初めて見る私の事を 大きなおめめでしっかりと見ていました

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透き通るような肌の白さ 華奢な足 小さな手 


私は、あいらちゃんが疲れない様にと早めに撮影を始めました



シャッターが切れる音が気になるのか、こちらへ向ける眼差し
とても強いし、しっかりと私に話しかけていました


お母さんは、撮影の間 たくさんの今までの事 あいらちゃんの身体の事をたくさんお話しして下さいました
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八戸市で出産したが、早く産まれた命のために 毎日病院へ通ったこと
そのあと、弘前へ移り 毎日 青森市内の家から弘前まで通ったこと
冬の時期は、雪がひどいので電車で通い続けたこと

病状が悪化していた日々のこと

今年の3月に、とても辛く想像を絶する大変な時期があり あいらちゃんと家族、医療チームの先生たちや看護士さんたちと乗り越えたこと

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そしてこの撮影した日の少し後に、1歳のお誕生日を迎えられること


お母さんは市内に家族と住んでいるそうですが、仕事が終わったご主人とバトンタッチして家に帰り
幼稚園児の息子さんにご飯を作ったり、家事をして毎日通っているそうです




私は、NHKのドキュメントの様な かっこいい緊張感のような言葉は一切言えないけれども


命の尊さ 出産の大変さ こどもが産まれるということ 生きるということ
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初めて、しっかりと対面したように思います


お母さんの話しを聞いていて、涙が出そうにもなりましたが
グッとこらえて 美しさを見つめました
 

お母さんが言ってました

『この子は、一瞬一瞬、1時間1時間が勝負なんだよね 毎日がそれの積み重ねなんだよね』



この写真には、よくあるような医療の現場をニュアンスだけで撮影した写真ではなく


1人の女の子がこの世界に誕生した証の写真です
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生きること








お母さんのお話しを伺っていると

新生児医療 とても興味をかき立てられて しょうがありません



網塚先生、こちらの先生がNICUの部長さんを勤めていらっしゃいます
素晴らしい先生だそうです
普段はとてもお忙しくあまり会う事ができないそうですが、
この時ちょうど診察にいらっしゃっていて、お会いする事ができました
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私の人生の中でも、ポイントとなるような大切な撮影した日になりました



kayoko nakamura
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by maisondefanfare | 2013-04-17 12:49 | 写真 | Comments(4)
Commented by あいらママ at 2013-04-17 19:43 x
先日は遠いところ、撮影に来ていただき、ありがとうございました。
おかげさまで無事に一歳の誕生日を迎えることができました。
中村さんの素敵な写真、涙がとまりません。あいらが生きてる意味を実感しているこの頃です。
こんなにも沢山の素敵な出会いをくれたあいらにこれからも愛をそそいでいこうと思います。
素敵な写真集作りあげていきましょう。
Commented by maisondefanfare at 2013-04-18 10:48
あいらママさん、メッセージありがとうございます!!
1歳、1年、あいらママさんご家族の皆様にとって、どれほど大切な1年だったか。
自分には全部は分かりきれないかもしれませんが、大切な気持ちを込めて写真を撮りました。
想像を超える、1冊にしていきましょうね^^
Commented by あいらパパ at 2013-04-18 12:25 x
先日は青森市まで来ていただきありがとうございました。
たった今ブログ読ませていただいて、涙が出て来ました。
愛来が生きているのは、たくさんの人のおかげであることを改めて感じました。
愛来に関わる全ての人に感謝し、また愛来に対して愛情を注いで行きたいと思います。
Commented by maisondefanfare at 2013-04-19 14:52
あいらパパさん、当日は平日だったため、お会い出来なくて残念でした。
医療の現場が、どれほどの大切なものを守っているか
改めて考えるきっかけになりました。とてもいい時間でした。
ご夫婦でお身体に気をつけてくださいね〜^^*
ぜひいつかお会い出来る事ができれば嬉しいです。
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