maison de fanfare


写真家の姉と服飾雑貨制作の妹によるユニット         kayokonakamura.com    maisondefanfare@gmail.com
by maisondefanfare
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31

2017年 07月 15日 ( 1 )

岩手県野田村〜思い出写真の救世主たち〜

2011年3月11日から、6年と4ヶ月という時間が過ぎてきた。

e0230987_17490930.jpg

小学校に入学したら もう6年生だね!
というような時間の長さ

6年前の事を、明確に覚えている一方で、刻一刻と少しだけその時の記憶が薄くなっているようにも感じる年月。

別れた恋人を忘れるには、その人と付き合った年月の半分の月日が必要だと昔聞いた事がある。

忘れても良いこと、忘れた方が楽なこと、様々あると思うが、私にとって3.11は一生忘れない出来事の1つだ。

e0230987_17485554.jpg

maison de fanfareを始めてから唯一姉妹でずっと続けて来たこのブログを読んでいらっしゃっている方はご存知だと思うが
私が唯一やっているボランティアとして、岩手県野田村の写真返却活動がある。

e0230987_17473706.jpg

震災以降、被災した写真を洗浄し乾燥し、持ち主の分からなくなった写真を元の持ち主に帰るようにと
大体月に1度『写真返却お茶会』と題して、写真を探しに来てくださる方にお茶やお菓子を食べながら
ご自身の写真を見つけてもらうという活動を続けている。
また、もしも中々来にくいなあという方にも、気軽にお茶を飲んだりお菓子を食べたりして
世間話をしていくだけでも良いというスタンスのため、写真返却会ではなく、写真返却お茶会と題している。

e0230987_17491393.jpg
e0230987_17484322.jpg
e0230987_17484644.jpg


2013年以降、私自身の生活が変わったため参加出来なかったのだが、
八戸に帰る機会があったので、みんなにタイミングを合わせてもらって、7月9日に久しぶりにお茶会に参加出来た。
2ヶ月前ぐらいからブッキングしていたので、久しぶりに参加出来ると思い長い時間楽しみにしていた。

e0230987_17485178.jpg

e0230987_17473289.jpg

月に1度、ボランティアに出向くということを、みんなは想像出来るだろうか。
日曜日の朝8時ぐらいから集まって、夕方5時ぐらいまで作業して帰るというルーティーンだ。

私は、ほぼ最初からやっていたし写真自体に、この活動自体にとても大きな意味を感じているので
八戸市に住み続けていたならば、やっていたと思う。
しかし、自分の生活が変わり、人生が変わると続けるということは難しい事が多い。
現に、私は稀にしか参加できていない。

それを今のメンバーは上手いぐらいに、持ちつ持たれつ月1回開催している。

e0230987_17490123.jpg

6年4ヶ月だ。もう尊敬の念しかない。
ボランティアなので、強制ではないし、報酬もない。

気持ちの持ちよう1つで同士が集まり開催する。
メンバーひとりひとり年齢や性別、職種、住んでる場所が違う。
私は、いつもこのメンバーからパワーをもらう。
すごく元気になって帰ってくる。

活動を始めた当初は、約8万枚の持ち主が分からない写真が見つかった。
そして今、約18000枚まで枚数自体は減って来た。
しかし正直、まだまだある。本当にまだまだある。

e0230987_17490453.jpg

しかし今回、救いに感じる部分もあった。
しっかりと洗浄した写真たちは、あまり劣化が進んでいないように感じた。
毎月、出し入れして風を通しているからか、紙自体も悪くなる事は進んでいないように思った。

e0230987_18035624.jpg

野田村の沿岸部は私が知ってる頃より、すっかり整備されていた。

e0230987_18035201.jpg

綺麗な公園が出来ていて、少しずつお家も建っていた。
少しずつ変化している景色。

e0230987_17485875.jpg

e0230987_18040159.jpg

東京にいると、そういう尊い事を忘れてしまっていた。
復興は時間がかかる。気持ちの回復にも、時間がかかる。
秒速で進む都市の中で多少転んでも、転んでませんよと気づかぬふりして忘れていたようだ。

しかし各地である災害や被災した方々は、都市に住むような秒速の速度はない。
復興にはとてもとても長い年月がかかり、もっと長い労力がかかり、心の地味な重みを抱えて生きていかなければならない。

村が整備され新しい顔になっていく中で、村で生活したご本人のかけらが未だに残っている唯一のものが
この写真たちだと思う。

もう昔の写真はいらない、という方々もいる。
確かに、そう思う方もいるよなと思う。
無理なく時間に向き合えばいいとかな思う。

来月は8月6日に開催する。

いらっしゃってくださった方のお写真が1枚でも見つかりますように
星に願いを



そうそうボランティアが終わった後は、みんなでお疲れさま会をしてビールを飲む。
1日身体を動かしたので、このビールが格別に美味い。

e0230987_18075172.jpg
e0230987_17484877.jpg


メンバーの男性陣は、全員とても素敵な方ばかりだ。
優しくて 気が利いて レディーファーストで PCにも強く ビリヤードも上手くて
釣りも上手く 力持ちでたくましい 
ハイスペックな男性陣は、素敵な女性との出会いを待っているそうなので
もしも出会いを求めている女性が居たら、ぜひとも私に声をかけてほしい。


素敵な女性が見つかりますように
星に願いを





最後に、風景写真はメンバーの三浦さんが私のカメラで撮ってくれた。
抜けがよくて、とてもいい写真だと思う。

ちなみに、私は自分のカメラを他の人に持たせる事はない。


kayoko nakmaura






#maisondefanfare #fashion #photography #komaba


~作品~
2011年から、今まで制作してきた作品はこちらから↓ご覧いただけます178.png

~お知らせ~
summer sale!!
7/14~8/31まで

〜お店のこと〜
maison de fanfare
ー写真と服ー
東京都目黒区駒場4-8-2 Fメゾン
open:金土日祝 11:00〜19:00

e0230987_18192759.jpg


[PR]
by maisondefanfare | 2017-07-15 18:19 | 岩手県野田村 | Comments(0)