ひとつぶの記憶
2020年 11月 22日
おはようございます。
今週の東京は半袖でも良いのでは?というくらい暖かい日が続きました。
11月下旬に入ろうとしているのに、少し蒸し暑さも感じられましたね
前に少しだけお知らせしていた、冬用のスムースマスクの第一弾が出来あがりました。
【雪の結晶柄】
こちらは店頭に出したらすぐに完売いたしました。ブログへのアップが遅くなり申し訳ありません

【水色のチェック】です。
こちらはまだございます♪
現在は第二弾の発売に向けて製作しております。
引き続きよろしくお願いします

何年も前の美術学生時代の話です。
学校内の作業場の近くに、大きくて立派な銀杏の木がありました。
ちょうど今頃銀杏の実が落ちて、あの独特の香りが周りに充満していました。
その中である1人の先生がせっせと銀杏の実を大切に拾っていて、数日水に漬けて火で炙り、私たち生徒に一粒ずつお裾分けしてくれました。
そのぎんなんの美味しかったこと!
あんなにくさい実の中には、こんなに美味しいものが入ってたのか!!と衝撃を受けました。
たった一粒食べただけですが、その味は何年も口に残っていて、この季節になるといつも思い出します。
しかし、自分で銀杏の実を拾い、食べるところまでは出来ていませんでした。(手に匂いがつきそうで...)
夫にも、ぎんなんがいかに美味しいか説明しても、本当?という訝しげな顔でこちらを見てきます。
どうかあの美味しさをもう一度味わいたい。
と思っていたら、先日近所の八百屋さんで発見しました!

早速購入して、紙の封筒に入れてレンジで温めてみました。
パンッ!と弾けています。
まるでポップコーンを作っている時のようなパンッ!という音に私の期待値は高まるばかり...。
夫は遠くから恐る恐る見ています。
そして、キッチンバサミで熱々の銀杏を割り、中からぷりっぷりのウグイス色のぎんなんを取り出しました。
全ての作業が終わり、さぁ実食です。私の思い出と共に口に放り込みました。

ん...?あまり美味しくないぞ。。
隣で夫も無口で、「?」という顔をしています。
2,3個食べても苦くて美味しくないのです。
そうしたら、
「冷たくなったからじゃない?
焼き鳥屋さんでは、銀杏を竹串にさして温めてたよ!」
と夫から気遣いとともに提案されました。
早速、実験好きな彼が嬉々として竹串にぎんなんを刺してコンロの火で温め、差し出してくれました。
食べてみたら、「あ!あの味!」
ホクホクした豆のような味で、美味しくなりました
ずっと前に食べた味は、熱々を剥いてもらったからあんなに美味しかったのかしら...。
八百屋さんに並べてあった銀杏も、誰かが拾って実を取ってくださったんだと思うと、
美味しいぎんなんを食べるには、拾ったり洗ったら炙ったり剥いたり温めたりと、多くの手間を経て出会えるのだなぁとしみじみ思いました。
maison de fanfare
-メゾンドファンファーレ-
服飾作家 中村泰栄
Twitter:@maisondefanfare
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【お店詳細】
東京都目黒区駒場4-8-2 1F
〔小田急線〕東北沢 東口より徒歩4分
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Open:10〜18時 水木休み
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